「大型ディスプレイ&デジタルサイネージ総覧2017」特別寄稿


空中結像 -スクリーン不要のバーチャルリアリティ-

スクリーンレスと実在感。

空中結像の最大の特徴は、スクリーンレスでの映像表示。
例えば、キャラクターを空中結像させると、キャラクターだけが空中に浮いているように見える。 周りにはスクリーンもディスプレイも存在しない。しかも、裸眼で見ることができるので、普段の生活の中で自然な流れでキャラクターと接触することができる。 
それはまるで、キャラクターがデジタルデバイスの中から飛び出して、私たちの生活と同じ三次元空間に存在しているかのような錯覚を引き起こす。あたかもそこにいるかのように、視線を感じ、呼吸までも聞こえてきそうな感覚。
 
加えて、空中結像に触れると動き出すようなインタラクティブ性を持たせると、さらに錯覚効果は高くなる。お客様(体験者)は、空中結像を目にすると頭の中で「映像に触れても何も起こらない」という思い込みが生まれるようだ。しかし、指で触れた瞬間に映像がインタラクティブ性を持って動き出すと、お客様の表情は一気に変わり、驚きと楽しいという気持ちが生まれる。