AirWitchの空中ディスプレイ(空中結像)のしくみ
空中ディスプレイ(空中結像)技術とは、スクリーンの無い空中に映像を表示させる技術のことを指します。
空中ディスプレイの説明の前に、まずは一般的な映像表示がどのような仕組みで表示されているのかをおさらいしてみます。
一般的な映像表示方法
通常、映像を表示させる方法には大きく分けて2通りあります。
ディスプレイ方式
規則的に並んだ複数の光素子がそれぞれ発光し、RGBの3色を作り出すことで映像を表示させる方法。
プロジェクター方式
RGBの光をレンズを通して増幅し、スクリーンに投射して映像を表示させる方法。
空中ディスプレイは、このどちらにも当てはまらない新しい映像表示方法となります。
空中ディスプレイは、光の反射を利用することでスクリーンも何もない空中で映像を表示させています。
ディスプレイ等の光源から発せられた光は、筺体内で複数回の反射します。その後、再度空気中で交差します。この光が交差した交点に映像が浮かび上がります。
ディスプレイ方式やプロジェクター方式とは異なり、光を空気中で結像することで映像を作り出しているところが大きなポイントです。
映像表示にスクリーンは不要なので、映像が表示される周辺には実体物(人やフィギュアなど)を設置することができ、実体と映像がシームレスに重なりあう新しい演出が可能です。
→映像と実体物が融合したデモ映像「MAGIC CANDLE(東京コミコン2016出展デモ)」はこちら
空中ディスプレイのメリット
- 投影するためのスクリーンが不要
- ディスプレイの存在が消えることで、映像の実在感が増す。
- スクリーンが無いので、空中映像の周辺に実在物を配置することが可能。
- (センサーを併用することで)非接触ディスプレイになりえる。
空中ディスプレイのデメリット
- 光源と比べて輝度とコントラストが落ちてしまう。
- 屋外等の外乱光が強い環境には不向き。(装置自体にシェードを設置することで回避可能な場合もある。)